こんにちは。人事担当のゆいきちです。
今回はベンチャー企業への就活についてお伝えしたく思います。
昨年に就活のお世話をしていた都内某大学の学生さんにベンチャー企業でなければダメだという強い意志を持った方がいました。
その学生さんになぜベンチャー企業が良いのかと聞いたところ、ベンチャー企業は自由だからというものでした。
この時、妙な不安感が胸をよぎりました。本当にベンチャー企業の良いところはそこなのでしょうか?
その時の学生さんとのやりとりをベースに今回は以下3テーマについてお伝えしたく思います。
1、就活でのベンチャー企業のイメージ
さて、先程お伝えしました都内某大学の学生さんのベンチャーに対するイメージが実際どうなのかを検証するために、知り合いでベンチャーを起こした若手社長(便宜上A社長とします)に話を聞きに行きました。
ちなみにその学生さんとの話の中で出てきたイメージは以下の3つです。
- ・ベンチャー企業は自由(やりたいことができる)
- ・ベンチャー企業は風通しが良い
- ・ベンチャー企業は高収入
それではA社長とのやりとりです。
ゆいきち「最近、お世話している学生からベンチャー企業へのイメージを聞いたのですが、どれくらい真実と思いますか?」
A社長「ベンチャー企業といっても様々な会社がありますし、最近はスタートアップ企業も出てきてごっちゃになっているところもあるので、これが真実というものが必ずしもあるわけではないので、うちの会社に当ててお話します。」
ゆいきち「ありがとうございます。早速ですがベンチャー企業は自由でやりたいことがやれるということですが?」
A社長「これは本当ですね。当社では自分で考えて自分でやるという方針なので自由にやりたいことができます。しかし、自由をはき違えている場合はNGを出すこともあります。」
ゆいきち「自由をはき違えているというのはどういうことでしょうか?」
A社長「基本的にビジネスは利益を出さなければいけません。ビジネスとしてなりたっていないアイディアについては自由にという定義に入れないようにしています。」
ゆいきち「難しいですね。もう少し詳しく説明してもらえますか」
A社長「私が思う自由というのはビジネスの条件を満たしたうえでの話であると思っています。たとえば、売り上げの上がらないようなものであるとか、単なる思い付きとどまりであるとかは自由にという点にはまっていないと思っています。」
ゆいきち「なるほど。次にベンチャー企業は風通しが良いという話も耳にするのですが。」
A社長「これも本当ですね。特に当社は従業員が18名しかいないので、社員同士の距離も近くて風通しはよいと思います。」
ゆいきち「人数が少ない分、コミュニケーションがとりやすいということですね。」
A社長「そうですね。全社員で旅行とかも行ったりしますが、自由参加のはずなのに全社員が参加してくれたりしてうれしく思います。」
ゆいきち「最後になります。とても聞きにくいのですが、ベンチャー企業は高収入というお話もあるようですが。」
A社長「これこそ、その会社ごとに違うのではないかと思います。当社では、まぁ普通といったところです。」
ゆいきち「ちなみにこの噂について、なぜこのようなお話があがったと思われますか?」
A社長「先ほども申しましたがベンチャー企業は幅広く存在しています。大成功しているような企業であれば確かに高収入であると思います。しかし、ベンチャー=大儲けしているというわけではないです。」
ということです。
A社長はこの話のあとにベンチャー企業のイメージが自由でおしゃれ、そして高収入というところはテレビに出演するような大成功を納めた人やテレビドラマなどに出てくる登場人物のイメージからきているのではないかとのことでした。
いずれにせよベンチャー企業とはいえ、様々な企業があるという点は抑えておかなければいけないということです。
次はそんなベンチャー企業の良いところについてお伝えします。
2.ベンチャー企業の良いところ
ベンチャー企業のよいところについてですが、上述しておりますA社長にお伺いをしたところ以下3点が出てきました。
- 自分のやりたいことを仕事に直結できる
- 社員同士の年齢層が近い
- 世間にない新しいことに取り組める
A社長いわく人数が少ない分、機動力もありスピーディーにものごとが進むのがとても気持ちが良いようです。
私も会社勤めをしている人間としてやはり社内の意思決定の遅さにやきもきすることがあります。それがないというのはうらやましいところです。
年齢層も近いと話がしやすかったり、価値観が近いため意思疎通もうまくいきやすいと思います。
また、ベンチャーとして立ち上げている事業のほとんどが今までにない事業であることから、前例のないものに取り組めるというわくわく感に共感できる方にはもってこいのような気がします。
さて、続いてそんなベンチャー企業への就活についてお伝えします。
3.ベンチャー企業で内定獲得するための重要なポイント
ベンチャー企業への就活ですが、一般的な就活と違う点もあるようなので、その点をお伝えします。
しかしながら、ここでも大きな前提としてそれぞれの企業でそれぞれの方法で募集をしているので、今回ご紹介するのはごく一部という点についてご注意ください。
1、選考直結型のインターンシップに参加
最近、はやりの手法ですが、ベンチャー企業でも取り入れいている企業が多いようです。
特に大学1年次から募集しているという企業もありますので、はやめはやめにインターンシップの情報を仕入れておくのがよいでしょう。
2、通年採用の企業かどうかを確認
ベンチャー企業では通年採用を行っているところもあります。6月から選考試験開始ということではない可能性があります。
気づいたら選考試験の申込が終わっていたり、逆に常時実施しているところもあります。
気になる企業がありましたら直接、その企業の採用担当者にコンタクトをとって確認することをおススメします。
また、選考試験においても特殊なものがありますので、そちらもご紹介させていただきます。
3、面接のみ選考の企業も
面接のみで合否が決定するケースがあるようです。
これは冒頭で相談にのっていた学生さんからの情報です。
この学生さんは都内のIT系ベンチャーの試験を受けたのですが、ESもなしでいきなり面接であったようです。
4、技術提示型の選考
これも上述の学生さんからの情報ですが、別のIT系ベンチャーではいきなり課題を出されて、その課題を提出する試験があったようです。
ちなみにその課題というのはアプリを作成するといったものであったようで、難易度は高かったとのことでした。
ということで、ベンチャー企業についてお伝えしてきましたが、ベンチャー企業は特徴があるところが多いので、選考試験にも特徴が出ているような気がします。
ベンチャー企業を志す方にアドバイスするとすれば、まず、その会社のことを徹底的に調べて、その会社の特徴を理解していくことが大事であると思います。