こんにちは。人事担当:ゆいきちです。
先日、出張に出て大学訪問や旧知の企業採用担当者と面談をしてきました。
2022年卒の就活生を取り囲む、企業側の採用活動に新たな動きが出てきています。
実際に伺ってきた最近の採用のトレンドについて今回はお伝えします。
企業側のトレンドを知っていただき、就職活動の参考にしていただければ幸いです。
お伝えするのは以下3テーマです。
早速行ってみましょう。
ダイレクトリクルーティング
みなさんはダイレクトリクルーティングという言葉はご存知ですか?
ダイレクトリクルーティングとは簡単に言うと一対一の採用活動方法です。
リクルーターを使ったり採用担当自ら学生と面談を通して選考試験まで連れていくことです。
2~3年前から流行し始めて、最近ではよく耳にするようになった言葉ですが、
あらためて採用担当の中ではトレンドとしてよく使われているようです。
話を聞いたメーカーの採用担当は2022年卒において、採用人数が前年の1.3倍ということで、リクルーターを2倍以上に増員したようです。
特に理系は従来よりリクルーターを使っていましたが、そのリクルーターはもちろん同じ学部のOBを使うことが多いのですが、今年に関しては文系の営業職社員まで理系のリクルーターとして使っていたとか・・・
理系学生さんを文系リクルーターが話にいって効果があるのかどうか疑問でしたが、その採用担当曰く、『他社もリクルーターを増員しており、数で勝負するには文系社員も使わざるを得ない』とのことでした。
つまり大学はリクルーターだらけになっているということのようです・・・・
大学のキャリアセンターの担当者も正確な数は把握できていないとのことでしたが、かなりのリクルーターが入り込んでいるという情報があるようです。
さて、そのリクルーターですが、理系においては研究室を訪問し、教授から有望な学生の情報を得て面談をしているようです。
リクルーターが直接学生さんと接触することで、企業側へ引き込むのが戦術なのですが、最近では一人の学生さんに対して数社からリクルーターがつくということもあるようで、学生さん側も困惑しているのではないでしょうか?
なお、文系についてはあまりリクルーターを使うようなことはないようでしたが、もしかしたら企業によっては文系に対してもリクルーターを使ったダイレクトリクルーティングを実施しているかもしれません。
ではリクルーターと接触するにはどうしたらよいでしょうか?
簡単な方法としては各大学の各学部や学科において就職担当の教授が割り当てられています。
その就職担当の教授のところへ行きどの企業からリクルーターが来ているか情報をもらうことができるはずです。
ぜひ、興味のある方は就職担当教授のところまで足を運ばれてはいかがでしょうか?
SNSの活用
SNSを有効活用することが都市部の企業を中心にトレンドとなっているという情報を入手しました。
LINE、twitter、Facebookといろいろ種類がありますが、最近は独自のSNSを使っている企業もいるとか・・・
今から5~6年ほど前はまだ、ガラケーが主流であったので、メールが主な学生さんとの連絡手段でした。
しかしながら、最近ではスマホの発達もあり、メールを使い慣れていない学生さんまでいらっしゃるようで、企業によっては重要連絡もLINEを使っているという話を聞きました。
選考試験の案内までLINEを使う場合があるという話を聞いたときはさすがに驚きました。
ほとんど利用されていない方はいらしゃらないとは思いますが、LINEは必須アプリになっているようなので、ぜひ利用されることをおススメします。
また、内定者フォローにおいても専用のSNSを使うという事例が増えているようです。
企業側はSNSで内定者同士のグループを作り、情報交換をさせることで、内定者同士が仲良くなることを促進し、内定辞退を防ぐことを狙っている企業もいるようです。
ただ、ここで学生さんにとっては気をつけなければいけない話題もあります。
以前よりSNSでその学生さんのアカウントを検索する企業がいるということは知っていましたが、最近はますますアカウントを検索する企業が増えているようです。
今回話を聞いたサービス系企業の採用担当者によると『SNSでの発言次第では就職後に会社に影響を与えるリスクがあるかどうかは今のSNSの状況を見ればわかる』とのことです。
「炎上」という言葉が当たり前のように使われる世の中になってきていますが、SNSの炎上はその人のプライベートだけでなく会社まで影響がでることがあります。
例えば、差別的発言をし、それが顧客に伝わると顧客からは『そんな差別発言をするような人を雇っている会社は信用できない』といったようなことを言われ、不買につながる可能性があるとか・・・
私自身、正直にいって驚きが隠せませんでした。
そこまで厳しいことをおっしゃる方がいるとは信じられませんでしたが、実際にあった話のようです。
コンプライアンスの順守が叫ばれる世の中では発言をする場所が現実であれ、ネットであれ気をつけておかなければいけません。
もし、自分のSNS上で問題になりそうな書き込みがある場合は早めに削除をしておく方が良いかもしれませんね。
AI選考
とうとう採用業界にもAIが進出してきました。AIを使った選考試験が登場しています。
最近では、リクナビがAIを用いて就活生の内定辞退率を算出しその情報を企業に無断で提供していたという話が記憶に新しいです。
AI活用ビジネスで顧客を裏切る悪辣なものが登場して大問題になっています。リクルートキャリアのリクナビにおける内定辞退率デ…
企業は、昨今では採用において多いにAIを活用しているようです。
実際、首都圏のIT企業の採用担当からの情報ですが、その会社では昨年の採用試験よりAIを使っているとのことでした。
具体的にはエントリーシートに記載されている内容や適性検査の結果をもとに、AIが過去の合格者のデータ(ビッグデータ)と照合し類似の結果を持つ学生を合格とするようです。
私のようなアナログ人間はAIに合否を決められるのはちょっと・・・と感じてしまうのですが、若い学生さん達にとってはしっくり来ているのでしょうか?
ちなみに上記の企業では1次試験にAI選考を導入したようで、2次試験以降は従来の面接を実施しているようです。
やはり、過去のデータだけでは計りしれない「ポテンシャル」についてはAIも予測できないようです。
私はAIに詳しくないので、言っていることが最初はちんぷんかんぷんでしたが、今後選考試験をスムーズに進める手段として広がっていきそうな予感がしますので、私もしっかり勉強していこうと思いました。
採用活動の最新トレンドまとめ
以上3つのトレンドテーマをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
私が学生であった十数年前から比べるとツールの進化とともに大きく変化してきています。
今後も社会の変化スピードは変わらずだと思いますので、こういった社会のトレンドを知ることが選考試験突破の鍵になるかもしれません。
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