この記事をお読みの方は、
- 高学歴だが、中小企業に興味がある
- 高学歴で中小企業へ就職したら後悔するかもしれない
- 学歴逆差別されそうで不安
- 中小企業でも活躍できるのか?
上記のように考えているのではないでしょうか。
この記事では、高学歴だが中小企業に関心がある人向けに、高学歴で中小企業へ就職するメリット・デメリット、どうしても行きたい場合の注意点をご紹介します。
高学歴で中小企業に入ったらどうなる? メリット3選
一般的に高学歴の人とは、東大を筆頭とした国公立大学の他、私立では早慶からGMARCHレベルの大学の卒業生を指します。
また中小企業は、以下の事業規模に当てはまる企業のことです。
・製造業その他 資本金と出資額:3億円以下、従業員数:300人以下
・卸売業 資本金と出資額:1億円以下、従業員数:100人以下
・小売業 資本金と出資額:5千万円以下、従業員数:50人以下
・サービス業 資本金と出資額:5千万円以下、従業員数:100人以下
高学歴の人なら多くが大企業に入社しますが、こだわり次第では中小企業に入りたい場合もあるでしょう。
以下ではまず、高学歴の人が中小企業に入った場合のメリット3つをご紹介します。
規模が小さい中で頼りにされやすい
高学歴で中小企業に入った人は、規模が小さい組織の中で、頼りにされやすいのがメリットです。
高水準の知識を備えているだけあって、仕事の覚えも早いと認識されるでしょう。
研修でしっかりメモを取り、質問をすれば、やはり勉強熱心だと期待されるはず。
あとは実際に仕事を覚えれば、難なく責任ある業務を任せてもらえる可能性が高いでしょう。
アットホームな社風なら馴染みやすい
高学歴の人と一口に言っても、誰もが大勢の組織に向いているわけではありません。
アットホームで親しみやすい集団の方が安心するという人もいるでしょう。
その場合は、大企業よりも中小企業の方が、アットホームな社風が多いのでおすすめです。
上司との距離も近く、気軽に相談しやすいなら、仕事も苦になりにくいでしょう。
また仲の良い同僚もできやすいですし、困りごとがあればすぐ伝えられます。
大企業の場合、ハラスメントも埋もれてしまいやすいですが、中小企業なら各社員の状況がすぐ確認できるのでトラブル防止が容易です。
アットホームですぐ馴染める環境が良い人なら、むしろ学歴問わず中小企業を視野に入れる方が早期離職を防げるでしょう。
役職に就きやすい
レベルの高い教育を受けたのだから、仕事でも責任のあるポジションに就きたいという人も多いはず。
中小企業であれば大企業のようにライバルが多くない分、さほど激しい競争を勝ち抜かなくても役職に就きやすいです。
20代のうちから部署のチーフを任されることも難しくないでしょう。
また勉強ができるアピールとして、積極的に資格を取れば、資格手当や昇給も見込めるうえに役職就任への大きな一歩となります。
高学歴で中小企業に入ったらどうなる? デメリット3選
では、高学歴で中小企業に入った場合のデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
気になっている中小企業があるが、本当に入って大丈夫だろうかと不安な方は、ぜひ参考にしてください。
福利厚生が大手より劣る
中小企業最大のデメリットと言えるのが、福利厚生が大手より劣る点。
初任給や賞与の額のみならず、社会保険の充実度も低い場合が多いのです。
大手なら会社の社会保険で健康診断を受けられるだけでなく、ホテルやテーマパークで割引が受けられる場合もあります。
一方、中小企業ではそのような特典は滅多になく、健康診断も一部または全額負担の会社もあるのです。
年々社会保険の加入はしやすくなっているとはいえ、中小企業の社会保険はあくまで最低限の保障のみで、特典はないと考えた方が無難でしょう。
大手コンプレックスでやりがいを失う
高学歴で中小企業に入った人にありがちなのが、大手コンプレックスです。
最初はやる気に満ちていたとしても、大手に入った学生時代の友人が華々しく活躍している姿を見れば、どうしてもうらやましくなるもの。
大学名を口にするたびに優越感に浸った経験があれば、会社名を言っても反応してもらえないとつらい思いをするはず。
大学名で「勝ち組」に入ったと考えたことがあるなら、会社名で「負け組」になってしまったと思い込む可能性が高いでしょう。
その場合、自分はこんな会社にいるべき人間ではないと感じるようになり、やがて仕事へのやりがいを失うことになるのです。
学歴を引き合いに出されやすい、学歴逆差別がある
高学歴の人が中小企業へ入るデメリットは、普段の仕事中にも存在します。
それなりに期待されて採用してもらったのだから、難しい業務も任せてもらえるのがメリットであることはメリット①の通り。
しかしだからこそ、ミスをするたびに学歴を引き合いに出される可能性もあるのです。
東大の卒業生が必ずしも仕事で有能とは限らないのですが、東大に入れる人は何でもできると思い込んでいる上司も多いです。
「東大だから任せたのに」、「東大なのにミスをするのか」など、ミスをするごとに学歴を引き合いに出されると、うんざりしてしまうでしょう。
また面接の時点で高学歴者を非難し落とそうとする、学歴逆差別を受ける可能性もあります。
有名大学出身者に対する嫉妬心の表れともいえる行為ですが、このような面接官がいるなら、そもそも採用されない方が良いはずです。
優良中小企業はたくさんありますので、面接の時点で逆差別をする会社には早々に見切りをつければ問題ありません。
高学歴で中小企業へ行きたい場合の注意ポイント
高学歴で中小企業へ行った場合のメリットとデメリットを見てきました。
ここからは、中小企業へ入ってみたい高学歴の人向けに、注意すべきポイントをご紹介します。
やりたいことをできるか
有名大学から中小企業に入りたい方は、自分がやりたいことをできる環境かどうかを軸に考えてみてください。
その会社でしかできないことは何か、大手ではできないことなのか、しっかり検討することが大切です。
なぜその会社でなくてはいけないのかという軸がない限り、そもそも中小企業ですら選考に落とされる可能性がありますので注意しましょう。
社風が自分に合っているか
メリット②でもご紹介した通り、中小企業は大手に比べてアットホームな社風が多いです。
だからこそ、本当に自分の雰囲気に合った会社なのかをよく調べる必要があります。
「何となく皆が優しそうだからここにしよう」などと妥協するのではなく、説明会や面接の時点で会社の雰囲気をつかむ努力をしてください。
採用担当者の人柄、取締役の考えなども把握し、可能であれば職場の見学をして現場の空気を知るようにしましょう。
可能であれば、お昼時にオフィスから出てくる社員に話を聞くのも一つの手。
楽しそうなのか、疲れた様子なのかなど、どんな雰囲気で働いているのかチェックすると良いでしょう。
将来像が明確か、冒険したいならベンチャーもおすすめ
大手や中小にかかわらず、いちばん大切なのは自分の将来像が明確かという点。
とくに中小企業の場合、その会社で働く自分の姿がはっきり思い描けるかがポイントです。
ここの会社で何をして、どうなりたいのかというキャリアビジョンをまとめてみて、実現できそうなら中小企業であっても志望すると良いでしょう。
大手から内定がもらえず、やむなく中小企業に行くという人も、夢そのものをあきらめる必要はありません。
自分のやりたいこと、得意なことを活かして活躍するという将来像を明確にすれば、あとはそれが可能な中小企業を探すだけです。
また近年はベンチャー企業も増えており、大手の社員以上に刺激的な日々を送っている人も多いので、冒険したい人はベンチャーもおすすめですよ。
高学歴で中小企業へ行くなら、キャリアビジョンをしっかり持つことが重要!
高学歴で中小企業を視野に入れているなら、キャリアビジョンをしっかり持つことが重要です。
なりたい自分の姿を明確に思い描き、それが叶えられる環境であれば、中小企業を選ぶのも良いでしょう。
絶対に後悔しない選択をするためにも、まずはキャリアビジョンを明確にしてください。