この記事を読んでいるあなたは、
- 就活で提出を求められる健康診断書について知りたい。
- 必要な項目や提出を求められるタイミングについて知りたい。
- 診断結果が悪いと不採用になることがあるのかを知りたい。
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、そんなあなたに就活で提出を求められる健康診断書についてお伝えしていきます。
就活で健康診断書を提出するのはなぜ?
就活を行っていると、選考(面接)を受けた企業から健康診断書の提出を求められることがあります。
このときに企業から求められるのは「雇入時健康診断」もしくは「定期康診断」という書類になるのですが、これは一体何のために提出するのでしょうか?
法律上で義務付けられているため
健康診断書の提出は下記の通り、法律によって義務化されています。
・雇入時健康診断:労働安全衛生規則第43条
・定期診断:労働安全衛生規則第44条
ちなみに、この法律に違反した場合は50万円以下の罰金刑となり、診断結果の情報漏洩については懲役となる場合もあります。
健康状態を把握するため
企業は、社員の健康状態を把握し、何か問題が起こった際には適切な対応を取らなければなりません。
健康診断書はそういった場合に備えるためにも必要な書類になります。
健康状態が悪いと不採用になる?
健康診断書の提出は、応募者の採否を判断するために実施するものではないため、健康診断の結果が悪かったとしても、不採用になることは原則ありません。
その場合には業務可能な部署への配置が検討されるでしょう。
ただ、これはあくまでも原則であり、大きな病気などが見つかり、入社が難しいと判断されるような状態であった場合は不採用となる可能性もあります。
就活の健康診断書で知っておきべきこと
大学で実施される健康診断を既に受けている新卒学生は、その診断書を提出すれば問題ありません。
なんらかの理由で健康診断を受けることができていない新卒者や、既卒者、第二新卒者は、自分で健康診断を受けて診断書を提出する必要があります。
入手場所
健康診断は、総合病院や内科、検診センターなどの医療機関で受診することができます。
企業によっては指定の医療機関があるため、指定を受けた場合にはその指示に従いましょう。
もし、場所の指定がない場合には自分で医療機関を探して受診します。
診断費用
診断費用は企業が負担してくれる場合もあれば、自己負担となっている場合もあります。
料金は受診する医療機関や検査の項目によっても大きく異なる為、一概にいうことはできませんが、大体5,000円~15,000円の範囲が一般的な相場になっているようです。
有効期限
健康診断書の一般的な有効期間は3ヶ月となっています。
もし企業から有効期限についての指定が無い場合は、一般的な有効期限となっている3カ月をベースに考えたほうがよいでしょう。
原本を提出
「原本を出さなければならない」という決まりはありませんが、基本的には原本を提出するようにしましょう。
企業からコピーでも良いといわれている場合は、原本でなくても問題ありません。
提出のタイミング
新しく従業員を雇用した場合、法律では3ヶ月以内に健康診断を行うよう義務付けられており、提出タイミングは、選考途中・最終面接・内定後・提出を求められない(入社後)のいずれかが一般的です。
このタイミングは、企業によってまちまちですが、特に多いのは内定後です。
提出が間に合わない場合
期限内に提出することが望ましいですが、合わない場合は事前に採用担当者にその旨を連絡し、いつ頃提出できるかを伝えます。
何も連絡せずに、期限を過ぎることだけは避けましょう。
就活で求められる健康診断書の必要項目
健康診断の項目については、企業から指定がある場合と、指定が無い場合があります。
項目指定がある場合
企業から診断項目の指定がある場合は、その内容に従って受診しましょう。
項目指定がない場合
企業から診断項目の指定が無い場合は、「雇入時健康診断」を受診すれば問題ありません。
就活で健康診断書を求められたら必ず提出しましょう
就活で企業から求められる健康診断書は、法律で定められているものです。
企業が採否を決定するために提出を求めている書類ではないため、診断結果で不採用になることは原則ありません。
企業によって提出のタイミングは異なりますが、必ず提出しなければならない書類のため、しっかりと期限を守って提出するようにしましょう。