学歴フィルターとは?現在の状況や実例を詳しく解説

この記事を読んでいるあなたは

  • 学歴フィルターについて知りたい
  • 学歴フィルターが現在でも存在するか知りたい
  • 学歴フィルターの実例を知りたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事では、学歴フィルターについて元人事担当が実例を交えてお伝えしていきます。

学歴フィルターとは

学歴フィルター

そもそも学歴フィルターとは、大学名でフィルタリングをかけて、選考試験ないしは企業説明会の参加を断ることです。

私は現役の採用担当であったときは学歴フィルターというものは使ったことがありませんでした。

なぜなら採用におけるチャンスを失っていると思っていたからです。

この大学だからこんな学生と決めつけてしまうことは自社にとってマッチングする学生との接触ができなくなる可能性に繋がります。

そのため、学歴フィルターは実施するべきではないと考えていました。

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学歴フィルターの実例

学歴フィルターの実例

結論をお伝えすると学歴フィルターは確かに存在します。

現在の就職支援団体に来てから数多くの企業を回っていく中で実際に存在した事例がありました。

その事例について直接的にお話することはできませんが、学歴フィルターにまつわる事実とそこから企業はなぜ学歴フィルターを使うのかということをA・B・C社3社の事例を通してお伝えしたく思います。

A社での学歴フィルターの事例

企業

先ほどもお伝えしましたが、企業訪問の中で学歴フィルターが存在する事実がありました。

とある企業(便宜上A社とさせてください)を訪問した際のお話です。

ゆいきち「学歴フィルターについてどう思われますか?」

A社担当「答えにくい質問なのですが、実は当社は以前まで学歴フィルターを設けていました。

ゆいきち「そうだったのですね。失礼いたしました。差し支えなければどうして学歴フィルターを設けていたのか教えていただけますか?」

A社担当「はい。過去の話ですので大丈夫です。当社ではいわゆる学閥があります。選考試験においても『自分のいた大学の学生だから大丈夫だ』ということでどうしても一部の大学出身者に内定が偏っていました

ゆいきち「つまりは人事側が意図せずに学歴フィルターを設けていたということですか?」

A社担当「はい。。。恥ずかしながら」

ゆいきち「現在は学歴フィルターをしていないとのことでしたが、どうして辞められたのですか?」

A社担当「これも意図して辞めたわけではないのですが、やはり学生さんからから『あの会社は学歴フィルターがある』と噂がたったり、この求人難の時代になってきて人が集まりにくくなってきたこともありなくなりました。」

ということです。

A社以外に調べていくと現在も学歴でフィルタリングをしている企業が存在しており、フィルタリングをする以下の理由があることもわかってきました。
(差し支えがあるので、詳細は本記事には記載いたしません)

  • 受験者が多いため大学名で足切りを行う
  • 過去の先輩社員の活躍傾向から出身大学をしぼる

いずれにしても採用側が自分たちの都合で採用試験と採用後の人間関係を合理的に進めるために学歴フィルターが設けられてきたようです。

また、次のような話もありました。

B社での学歴フィルターの事例

企業

とある企業(便宜上B社とさせてください)を訪問した際のお話です。

B社担当「当社は学歴フィルターではないですが、決まった大学の研究室から採用する枠があります。

ゆいきち「それは推薦枠ということですか?」

B社担当「はい。この研究室とは共同研究も行っていて、その関係もあり研究室から研究テーマを持ったままスライドして入社される方がいます。」

学歴どころか研究室まで決まった枠があるという話に驚きましたが、確かに推薦(特に理系)というものが今なお残っているのが現実です。

様々な形の学歴フィルターとその理由があることがわかりました。

また、企業側も自分たちの都合だけでなく、入社後の人間関係についてまで考えているようです。

この事例を聞いて学歴フィルターが100%悪いことではないと思ってしまったのは私だけでしょうか?

やはり大事なことは入社することでなく、入社した企業で活躍することであると考えています。

さらに、次のような話もありました。

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C社での学歴フィルターの事例

企業

とある企業(便宜上C社とさせてください)の採用担当からこっそり教えてもらった話です。

C社担当「当社は学歴フィルターとは言っても少し違うかもしれませんが、大学ごとにランク付けがされていて、そのランクに基づいて学生さんに選考試験等の案内を出しています。

ゆいきち「ランクに基づいて案内を出すということはどういうことでしょうか?」

C社担当「具体的に言えば、〇〇大学の学生の選考試験は〇〇日、××大学の学生の選考試験は××日という風にわけています。」

ゆいきち「わけることに何か意味があるのですか?」

C社担当「〇〇大学の学生で最初に枠を埋めて残った枠を××大学の学生で補填することができます」

ゆいきち「なぜ〇〇大学の学生にこだわるのですか?」

C社担当「これは上司からの命令なので、詳細はわからないのですが、うちの会社は社員が高学歴なのをウリにしているので・・・」

という事例もあり、会社の体裁を保つために学歴フィルターを使っている企業もあるようです。

※この会社の体裁というのは正直よくわかりません。

学歴フィルターに苦しむ就活生への提言

学歴フィルターに苦しむ就活生への提言

今回、数社から学歴フィルターについての話を聞いて、就活生のあなたに3点提言できることがあります。

学歴フィルターに遭遇したら気持ちを切り替える

学歴フィルターに遭遇した場合、ミスマッチであったと気持ちを切り替えることが重要です。

学歴フィルターのある企業では自分がフィルター対象である場合、入ってから苦労する可能性が高いので、この企業に入らなくてよかったと気持ちを切り替えることで、フィルタリングされた悔しい気持ちや悲しい気持ちが緩和されると思います。

推薦枠である可能性を考える

学歴フィルターではなく推薦応募枠があることを頭の片隅においておくことも重要です。

本当の学歴フィルターではなく、推薦枠である可能性があります。

推薦枠であるとわかった場合はすぐに自分の学部の就職担当の先生に推薦の話がその企業からきていないか確認をしてください。

採用ページを確認する

採用ページであからさまに出身大学に偏りがある場合は学歴フィルターが存在する可能性が高いです。

特に出身大学にこだわっている企業は学歴フィルターがある可能性が高いです。

学歴フィルターには賛否いろんな意見があると思います。

ただし就活において、学歴フィルターが存在することは事実です。

自信を持てるような学歴がない方にとってはつらい現実かもしれません。

しかしながら、単に嘆いていても状況は改善しません。

学歴フィルターはどこから?

学歴フィルターについて、どれくらいの大学レベルで線引きされているか気になる方もいるかと思います。

こちらについては、結論多くの場合MARCH・日東駒専あたりでフィルターされています。

なお、学歴フィルターについて概ね影響を受けないと言われている大学は42校あり、具体的な一覧ですが以下大学が挙げられます。

【旧帝大】

北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、大阪大学、京都大学、九州大学

【関東の国公立大学】

一橋大学、筑波大学、東京工業大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学、東京医科歯科大学、電気通信大学、首都大学東京、東京農工大学、横浜国立大学、横浜市立大学、埼玉大学、千葉大学

【関東・関西などの首都圏の私立大学+名古屋の国公立】

慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、学習院大学、明治大学、東京理科大学、青山学院大学、中央大学、立教大学、芝浦工業大学、法政大学、国際基督教大学(ICU)、名古屋市立大学

【関西の国公立大学】

大阪府立大学、大阪市立大学、神戸大学、大阪外国語大学、奈良女子大学

【関西の私立大学】

関西大学、関西学院大学、立命館大学、同志社大学

学歴フィルターへの対策

資格

率直にお伝えすると、もしあなたが高学歴でなく、かつ大手企業や有名企業を志望しているとしたら、学歴フィルターに苦労する可能性はかなり高いです。

例えば、ナビサイトから志望企業の説明会を申し込もうとしても満席表示ばかりといった状況に遭遇するかもしれません。

※↑は、実際に就活生から相談を受けたことのあるケースです。

あえて断言しますが、高学歴でないあなたが自力で高学歴の就活生達と同様にナビサイトから企業を探し、各種選考を経て内定を獲得するのは難易度が高いです。

就活に詳しい人間から助言をもらい就活対策をしたり、内定が獲得できる企業を選定したりしましょう。

ただし、周りに就活に詳しい社会人がいない等の状況だともしかすると難しいことかもしれません。

その場合は、「就活エージェント」を利用してみてください。

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詳しくは、おすすめの就活エージェントについて記載している記事があるようなのでそちらをご覧ください。

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