この記事をお読みの方は、
- 専門商社と総合商社の違いがわからない
- 専門商社の人気ランキングを知りたい
- 専門商社に就職したい
上記のように考えているかもしれません。
今回は年収や安定面などの観点から、おすすめの専門商社ランキングをまとめました。
専門商社に興味がある人向けに注意点も加えたので、ぜひ一読してください。
専門商社とは
そもそも商社とは何でしょう。
商社は簡単に言うと、貿易と商売を行う企業のことです。
商品が売り手から買い手に渡るまでを仲介し、投資などを行います。
製造は行わず、あくまで商品自体を扱うのが商社の特徴です。
近年はそれ以外にもサービス内容が複雑化し、様々な事業を展開するようになりました。
大きく分けて専門商社と総合商社の2種類がありますので、以下でそれぞれの特徴を見ていきましょう。
総合商社とは何?
総合商社は、日本独自の形態です。
IT、食品、医療など多くの商材を扱い、その名の通り総合的な事業を行います。
総合商社は以下の8社。
- 三菱商事
- 三井物産
- 住友商事
- 伊藤忠商事
- 丸紅
- 豊田通商
- 双日
- 兼松
いずれも有名企業で、とくに三菱商事から丸紅までの5社を「五大商社」と呼びます。
専門商社とは何?
専門商社は、特定の専門分野を扱う商社のこと。
現在日本にある商社のほとんどが専門商社です。
三菱商事は総合商社ですが、そこから出資している三菱プラスチックは、プラスチックに特化した専門商社ということになります。
総合商社と専門商社の違いまとめ
総合商社と専門商社の違いは、一言で言えば、「サービス内容が複数」か「サービス内容が1つ」かにあります。
専門商社の方が数も多く、レベル的には総合商社より入りやすいのがメリットと言えます。
また総合商社と違い、専門的な分野に特化したスペシャリストになれるのも魅力です。
おすすめ専門商社ランキング
ここから、おすすめの専門商社ランキング上位3位を見ていきましょう。
年収、売上など安定面も重視しましたが、それ以外の注目すべきポイントもご紹介します。
1位阪和興業
鉄鋼事業をメインに、食品や石油にも進出している、総合商社的な面もある専門商社です。
平均年収は807万円ほどですが、役職に就けば1,000万円を超えます。
売上は2兆 746億円。
総合商社のすべり止めに志望する人も多く、選考の基準は高い傾向にあります。
しかし月10時間程度の残業時間で、総合商社並みに幅広く刺激を受けられる環境のため、プライベートも確保しながら充実した仕事ができます。
体育会系のイメージがあったようですが、近年は幅広い業種に合わせて、理系文系など様々なタイプの人を採用。
体育会のノリに不安な人も志望しやすくなり、人気が高まっています。
2位三菱食品
圧倒的な安定を誇る三菱系列の三菱食品。
平均年収は699万円、売上は2兆6,203億16百万円。
安定志向の人には断トツで人気です。
三菱系列の中でも、やはり生活に不可欠な食品を扱っていますので、今後も利益は伸び続けるでしょう。
高額医療費を補填できる制度もあり、経済面では苦労せずに済みます。
食品という、日々の暮らしの中で目に見えて役立つサービスを扱っているため、やりがいも感じやすいでしょう。
ただし部署によって、残業や休日出勤などもあるので、待遇面以外にも注意が必要です。
3位日鉄物産
日本製鉄グループの専門商社で、鉄鋼を主軸にインフラ、繊維、食糧の各分野にも進出しています。
平均年収は830万円ほどで、売上2兆5,506億円。
魅力は海外で働きたい人への支援が充実している点。
新卒社員全員を対象に海外研修を行い、海外チャレンジ制度では2年間の語学留学と実務研修ができます。
コロナの影響があるかもしれませんが、グローバルに活躍したい人への理解がある人気企業です。
年収以外の注目ポイント
ここで年収以外に注目するポイントをまとめます。
・残業時間は週40時間を超えていないか
・育休などがあり、女性が活躍しやすい環境か
・社風が自分に合っているか
安定面は確かに大事ですが、長年働く前提で入社するのですから、ライフワークバランスや社風も重視するべきです。
商社は有名な老舗企業が多い分、保守的な感覚の上司がいる可能性もあります。
残業が多すぎないかなど、必ず確認しておきましょう。
おすすめ専門商社まとめ
今回紹介した専門商社は、いずれも安定している企業ばかりです。
年収・売上面では理想的ですが、必ず自分に合った企業か、OB/OG訪問なども活用して判断して下さい。
専門商社に入るには? 注意点も解説
専門商社に憧れる人は多いですが、就職するにはどのような方法があるのでしょうか。
入るためのコツと、注意点もあわせて解説していきます。
インターンとOB/OG訪問
インターンとOB/OG訪問は必須です。
一口に専門商社と言っても、様々な企業があります。
社風や部署の特徴を把握するためにも、業務を体験し、現役社員の声を聞くようにしましょう。
またそこで得た情報やコネクションが、選考で有利になります。
可能な限り、インターンとOB/OG訪問で現場の情報を集め、つながりを作りましょう。
語学の資格を積極的に取る
商社勤務に不可欠なのが、語学力。
とくに英語、中国語に強いとかなり優遇されます。
留学経験がない人や外国語を専攻していない人は、自主的に語学の試験を受け、積極的に資格を取るようにしましょう。
自己分析で適性判断
何よりもまず、そもそも商社に向いているのか、自己分析で適性を判断しましょう。
専門商社という響きに憧れ、有名な企業に入れればそれで満足という就活生は多いです。
しかし肝心なのは、商社での仕事が自分に務まるかどうか。
何となく専門商社に入りたい、という漠然とした考えの人は注意が必要です。
勉強面で優秀でも、人と接することに苦手意識を感じる場合は商社に向いていない可能性もあるので、客観的に適性を見極めて下さい。
専門商社ランキングは年収以外にも注目しておこう
専門商社のおすすめランキングを見てきました。
重要なのは、年収だけにとらわれないこと。
適性を判断してから、自分の理想条件を満たす専門商社を見つけましょう。