広告業界と聞いて、就活生の皆さんはどんな世界を想像するでしょうか?
ドラマや漫画などの舞台としても取り上げられることも多い業界だけに、大変そう、華やか、面白そう…良いものから悪いものまで色々なイメージがあるかと思います。
私自身、現在総合広告代理店においてこの業界で働いている一人ですが、入社する前はあまり中のことは知らなかったなと実感しています。
今回は、実際に業界で働いている立場からの就活時の経験談、準備すべきことなどをご紹介できればと思います。
1.広告業界ってどんな業界なの?
広告業界でのお仕事は、基本的にはクライアントがいて、そのクライアントの課題や望みに対して最適なクリエイティブやソリューション、企画などを提案し、実行していくことです。
表現の手法も幅広く、想像しやすいところからテレビ・新聞・雑誌・ラジオ、交通広告、近年では必須ともいえるほど幅を利かせてきているデジタル系施策、イベントの企画、その他よさそうなことならなんでも手をつける可能性のある業界です。
2.志望職種は?
一口に広告業界といっても業務内容は多岐に渡ります。
ひとつの広告やプロモーションにも、さまざまな人の手がかかっているのです。
具体的には、クライアントから課題を引き上げ、企画や施策の提案・進行管理をするプロデュース職や営業職、その課題に沿ったプランニングなどを行うプランナー職、デザインやコピーなどで手と頭を動かすクリエイティブ職、メディアの買い付け・入稿をする媒体部門などが主にあります。
自分は一連の動きの中で、どの部分の役割を担いたいのかをまずは考えて、それにあった志望動機や自己PRのポイントを組み立てましょう。
3.どんな人が向いている?アピールすべきポイントは
基本的には、人を喜ばせたいというサービス精神・サプライズ精神だったり、何かを形にしたり発信したりすることにやりがいを感じる人が入るのがいいかなとは思います。
加えて、社内・社外問わずいろいろな人と関わりながら日々働きますし、基本的に意見を伝えあいながら形作っていくことの積み重ねの日々になりコミュニケーション量は莫大なため、それが苦にならない人、円滑かつ意思を持って周りと関わっていける人に向いていると言えます。
何かを売っているのではなく0から何かを作り上げる側面の強い仕事なので、初めて経験することに取り組む場面や、うまくいかない、どうしたら良いのかさえ分からないといった場面にもしょっちゅう遭遇します。
そういった時に、粘り強く取り組めたり、もっと言うとそんな状況も楽しみながら吸収できる人が成功していくでしょう。
ただし、専門知識が要求されそうに見えて、実際には頑張り次第でどうにでもなる業界であると個人的には思いますので、ここまで読んで我こそはと思えた方は、是非エントリーしてみてください。
実は、根拠のない自信を持っているということこそ、広告業界には必要な素質かもしれません…。
4.質問にあがりやすいトピックは?
業界的に変化球の質問も出やすいですが、ここでは数社回れば一回は聞かれるだろうという質問を挙げておきます。
回答を考えておけば、ライバルから一歩リードできるかもしれませんし、良いトレーニングにもなりますので是非トライしてみてください。
・広告業界に入って何がしてみたいか?
現実的かどうかはさておき、何かをやってみたいというモチベーションがあることは大切です。
なんとなく面白そうだから、という理由だけで受ける人も少なくない業界なので、ここをしっかり押さえれば差別化にもなります。
「テレビが好きだから、面白いCMをバンバン作りたい」でもいいし「誰々といつか仕事したい!」でも、自分の趣味を生かしたことでも、なんでもいいと思います。
これがしてみたい!と熱意をもって考えているということが伝えられればOKです。
・最近気になるニュースは?
情報を扱う業界なので、情報感度が問われることも多くあります。
日々少しの時間で良いのでニュースをチェックし、それがなぜ気になったのかというところまでなんとなく考えておくと助かるときが来るかもしれません。
・好きな広告は?
世の中にあふれている広告に対して、日ごろから目を向けているか?本当に好きなのか?というところが問われます。
録画したテレビのCMを飛ばさないで見てみたり、新聞をチラ見してみたり、電車の中で携帯ばかり見ずにどんな広告があるのか目を向けてみたり…。
ちょっとした工夫で、日常生活の中で広告に対する感度を上げておきましょう。
そしてどんな取り組みだからその広告に注目したのかなどを説明できるようにしておきましょう。
その日受験する企業の制作した広告について、事例がWebなどに載っているようなら、できればチェックしていきたいところです。
広告業界まとめ
広告業界の就活は、蓄えた知識よりも人間性・魅力を評価されることが多い気がしています。
学歴は秀でていなくても、何かを極めてきた人。とにかく明るい人。何を言われても慌てない人。ぽろっと面白い一言を発する人。
色んなポイントで評価されて集まった人たちでプロジェクトは動いていきます。
だから、こんな自分で大丈夫なの?と思ってしまう人でも、興味があったら是非一度チャレンジしてみてほしいです。